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きのこの日々。

日々の記録です。

「連携」のリアル?

天気予報がめちゃくちゃに脅していたので、素直に灯油もガソリンも食料も補給したのですが、まったく雪ふらず。ただ日中でも氷点下なのは少しこたえました。

 

昨日は一年間の地域と大学の連携事業の成果報告会で。

たくさんの地域の方々や先生方、学生さんとプレゼンからポスターセッションに懇親会まで、お疲れ様でした。1回生から参加しはじめて5回目にもなると、勝手に運営の仕事を押し付けられる始末。なんでやねんって言いたいところですが、こういう裏方仕事は実は全然嫌いではないです。無事に終わってやれやれって運営チームで言う時の充実感はなんとも言えなくて好きです。

 

通っている大学と今活動している地域の連携事業は10年近くつづけられてきました。当初は農学系だけだったものが、今では保健学系や人文系など幅広く展開されるようになっています。その後半5年を現場近くで関わってきたことになるのですが、中から見た正直な感想は「よく続いてるなあ…」と。つねにドロドロした関係が見え隠れしていて、「ここでは活動したくない」と言って去っていった人を何人も知っています。

 

そんな時に中原先生のブログの組織開発について書かれた記事を読んで、地域と大学の連携でも然り、と。

NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 政治的実践としての「組織開発」!?:緊張・葛藤・不一致をいかにやりくりするか?

少し長くなりますが引用すると、

しかし、ポイントは、「協働」という2文字のロマンチックワードにひそむ、本当の意味です。
 人事・人材開発の言説は、この種のロマンチックワードに「お化粧」されることが多いので、わたしたちは、その背後に蠢く闇を同時にのぞく勇気をもたなければなりません。

 一般に「協働」「コラボレーション」と申し上げますと、一般の方々の脳裏には、「素晴らしき饗宴的な素敵な舞台」が思い浮かぶのかもしれませんが、「協働」によって達成される組織開発には、常に「緊張」が強いられる、というのが論文の後半部の趣旨でした。

 ワンセンテンスで申し上げますと、

 組織開発において、組織開発コンサルタントは、常に「緊張」とつきあわなくてはならない

 ということです。

 これを別の言葉で申し上げますと、

 組織開発とは「経営的実践」である一方「政治的実践」なのです。

 人々の関係を調整し、時と場合によっては痛みを伴いながら修正し、改善していく・・・組織開発は決して「価値フリーで、ニュートラルで、ロマンチック」な活動ではありません。

 むしろ、本当に意味のある組織開発とは、「バイアスだらけで、ドロドロで、誰もが目を離したくなるようなリアリティと向き合う政治的実践」なのです。

 例えば、組織開発の局面では、

・組織メンバーの発言の何をふくめて、何をふくめないか?
・激しい意見の不一致が生じたが、これをいかに対処するか?
・組織開発コンサルタント自身が、権力を用いて「意味のおしつけ」をなすべきか、なさぬべきか?
・組織開発の局面で顕在化してきた「ネガティブな意見」といかに向き合うか?

 ということが容易に生じます。

 こうした激しい葛藤や衝突を、いかにして乗り切ることができるのか。あるいは、乗り切ることは無理にせよ、やりくりしていくのか、といった視点が、組織開発コンサルタントには求められます。

 組織開発には「緊張」や「葛藤」がつきものです。
 それでも、あなたは組織開発をやりたいですか?

 

地域と大学の連携も最近では「COC」とか「域学連携」とか、文科省だけでなく農水省総務省なんかも推進しています。地方創生の後押しもあるのでしょうが、いろんな地域で大学の力を活用しようとする動きがあります。誤解のないように前もって強く言っておきたいのですが、そういった取り組みは素晴らしいなと思っています。たくさんの先輩方が積み上げてこられたからこそ、実際に自分もその枠組みの中でたくさんのチャンスをいただいて、貴重な経験を積むことができています。その一方で、「連携」も「ロマンチックワード」になりがちなのかなあと思います。学生の身分で、また数年の経験でこんなことを偉そうに言える立場にはないのですが、「連携」のリアルはめちゃくちゃドロドロで、政治的で、つねに緊張の連続なのだと思います。まさに「それでも、あなたは連携をやりたいですか?」と。

 

地域おこし界隈の分野で「連携」はつきものだと思います。だから、さっきの問いはもしかすると「それでも、あなたは地域おこしをやりたいですか?」にも近いのかもしれないですね。

 

自分はそれでもやりがいがあるなあと思っているからなのか、なんだかんだそんな現場に居続けています。そんな理由をもっと深く掘り下げたいなあと思いつつ、明日の調査に備えて寝なければ。

 

ほんなら。